SKILについて

ご挨拶

 半導体分野が過去60年以上に亘って培ってきた知識や技術を、他の分野に応用して、新しいビジネスの展開を模索しようという趣旨で、2004年にスタートしたSKILの活動も、16年が経過しました。この間、四つの部会が各部会の方針に従って、それぞれ3~5項目のテーマを設定して研究活動を展開するとともに、外部に対するSKILからの発信と、外部からの情報、ご意見を頂く場としての年3回の定例フォーラムと年1回の未来フォーラムを開催してまいりました。
 これらのフォーラムでは、毎回数名の講師の方をご招待して、半導体の世界では聞くことが難しいと思われる、非常に多岐にわたる分野の講話を頂いています。これらの講話は、エネルギー、生命科学、医療、服飾、化粧、教育、現代アート等々、人間生活が関係するあらゆる分野に亘っており、SKILの会員にとっては普段の研究活動では触れることがない世界を知ることができました。
 SKILのメンバーが携わってきた半導体は今やパーソナルコンピューター、スマートホンなど身近なツールとして生活に浸透しました。今後はIoT、ウエアラブル、さらには我々の生体の中にまで入り込もうとしています。より一層他分野の研究との接触が求められる中、我々の16年間の活動が間違いではなかったと実感します。
しかしながら、SKILの究極のねらいである新しいビジネスへの展開の模索という意味では、まだ顕著な成果は得られていません。勿論、このような新しいビジネスへの展開につながる様なアイディアは、簡単に出てくるものではありません。コンペティター間の警戒や異分野での常識の違いなど乗り越えなくてはならない壁があります。今や半導体の技術はウイルスより小さな世界をコントロールしているにもかかわらず、人類はCOVIT-19に翻弄されています。直面する課題は変容を遂げ最先端テクノロジーだけでは対応できなくなってきました。
 今度、SKILでの議論はコンペティターや異分野の壁を乗り越えて、現在社会に要求される技術の展開、新たな目標をすえた産業分野への発展のきっかけを生み出すことを強く期待しています。また、その為には、できるだけ広い範囲の分野からの情報やコメントが重要になりますので、分野を問わず、多くの方々のSKILへのご参加を望んでいます。

科学知総合研究所 理事長
町田 英明

組織

理事長 町田英明
町田 英明/気相成長株式会社
Hideaki Machida/Gas-Phase Growth
副理事長 大場隆之 大場 隆之/東京工業大学
Takayuki Ohba/Tokyo Institute of Technology
財満鎭明 財満 鎭明/名城大学
Shigeaki Zaima/Meijo University
理事 中島幸一 中島 幸一/Cubic Micro株式会社
Koichi Nakajima/Cubic Micro KK
南 眞嗣 南 眞嗣/スペシャリスト
Shinji Minami/Specialist
小林伸好 小林 伸好/名古屋大学
Nobuyoshi Kobayashi/Nagoya University
財満鎭明 荒井 一尚/東京工業大学
Kazunao Arai/Tokyo Institute of Technology
益 一哉 益 一哉/東京工業大学
Kazuya Masua/Tokyo Institute of Technology
森田瑞穂 森田 瑞穂/大阪大学
Mizuho Morita/Osaka University
近藤英一 近藤 英一/山梨大学
Eichi Kondoh/Yamanashi University
財満鎭明 柴田 直哉/東京大学
Naoya Shibata/Tokyo University
杉山正和 杉山 正和/東京大学
Masakazu Sugiyama/Tokyo University
伊藤浩之 伊藤 浩之/東京工業大学
Hiroyuki Ito/Tokyo Institute of Technology
監事 小宮啓義 鈴木 浩助/大日本印刷株式会社
Kosuke Suzuki/Dai Nippon Printing Co., Ltd.
名誉会員 小宮啓義 小宮 啓義/半導体スペシャリスト
Hiroyoshi Komiya/Semiconductor Specialist
名誉会員 hiroshi onoda/技術コンサルタント
Hiroshi Onoda/Engineering Consultant
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